創業当時を振り返る
昨日のブログ「このCEOブログを始めたワケと、7年続けてきた今の心境をまとめてみた」の最後で、「創業してからの15年をもう一度振り返ってみたい」と書いたので、さっそく創業当時のことを振り返ってみたい。
同じような立場の、どこかの誰かの参考になれば幸いです。
やりたいことが見つかった
大学卒業後、大手電機メーカー系列の会社に、SE・プログラマーとして入社し12年間勤めた。
その間、特に30才を過ぎた頃から、本当に自分がやりたいことは何なのか?、、まだ明確に見えていたわけではないが、「自分がやりたいことを見つけよう」と、意識するようになった。
それから数年、今では懐かしい西暦2000年問題などが世間を騒がせているころ、windowsパソコンが一般家庭にも普及してきて、ちょうどインターネットが広まりつつあるとき、、知る人ぞ知る「東芝クレーマー事件」がマスコミに取り上げられ話題になった。
東芝クレーマー事件(とうしばクレーマーじけん)は、1999年に起きた東芝のクレーム処理に関する事件。「東芝ユーザーサポート事件(問題)」と称されることもある。
マスメディアを介さずとも一般人がインターネットを使って世論を喚起できることを示した[1]。一方、企業側にとってはクレーマーが世界に向けて情報を発信できるというインターネットの時代におけるクレーマー対応の大きな教訓となった。
インターネットでの情報発信力を見せつけられた
この「東芝クレーマー事件」は、インターネットを使うことによって、一個人が大会社を不買運動にまで追い込んだ 衝撃的な出来事だった。
この顛末を垣間見て、「自分も情報を発信する側になりたい」と思ったのが、ネットの世界へ足を踏み入れるきっかけとなった。
最初は様子を見ながら、そして本腰をいれて
「やりたいこと」が見つかり、本格的に学ぶためにデジタルハリウッドに通った。
そして、そこで出会ったクラスメートから、Webの仕事をさせてもらうようになり、2000年の9月くらいから「個人事業主」というかたちでWeb制作業務を開始した。
「個人事業主」にしたのは、いきなり会社にしても それで食べていけるほど甘い世界ではない、と思ったので 様子見という気持ちもあった。
徐々に取引先も増えてきて、起業を決断
それから半年ほどで、徐々に取引先も増えてきて、法人化していないことによるデメリットが増えてきた。
例えば、大きな企業だと直接取引ができない、など。。
そこで、もうこれは本腰をいれてやろう! と起業を決断し2001年3月に有限会社アットライズとして法人登記した。
「社長」という立場
昔は、会社を立ち上げて社長になれば儲かる、と思っていた。
社長=金持ち、ベンツ、、などのイメージがあったもので。。(^^;
いざ自分で経営者になってみると、最初の2年くらいは自分の給料もロクに払えないくらいの厳しい状況が続き、蓄えていた預金もみるみる減ってきた。
会社を起業する、と父親に相談したとき、「石の上にも3年。最低3年は辛抱して頑張れ」と言われたが、ちょうど3年目くらいになってやっと利益が出るようになってきた。
そしていろんな経営者の集まりや勉強会にも顔を出すようになったが、大半の中小企業の経営者は さまざまな悩みをかかえ、胃が痛くなるような思いをしながら 一番先に出社して夜遅くまで仕事をしている、、それが実情だ。
どうやら社長という立場は、苦労や悩みは尽きることがないようだが、、
それでも、お客様に喜んでいただけたときは救われる思いがする。
世のため人のために役に立ちたい
そんな経緯で起業し なんとか15年目を迎えているが、今は「この会社が存在することで世のため人のために役に立ちたい」という想いに至った。
お客様はもちろん、一緒に働いてくれているスタッフにも幸せになってもらいたい。
ただ、まだまだ力不足で 課題だらけだ。。
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初めまして。
業種はグラフィック関係ですが、 偶然このブログを拝見し、起業への勇気が出ました。
友人2人、お互い妻も子供もいる状態での起業です。経営に対する不安とデザインに対する自信が毎日入れ替わりで押し寄せ、不安が勝る日には最悪の事ばかりがアタマを過ぎり、目標に対する熱量が勝る日にはチカラがみなぎる。そんな時にこのブログを拝見し、デザインで社会に貢献したい気持ちがみなぎりました。
頑張ります。
ありがとうございました。
tomさん、コメントありがとうございます。
ワタシの経験が少しでもお役に立てたのなら幸いです。
志が(利己ではなく)利他であれば、きっとうまくいくと信じています。
お互い、がんばりましょう!