「私心のない判断を行う」
■今週の 考え方・フィロソフィの学び「私心のない判断を行う」
—「私心のない判断を行う」——————————
何かを決めようとするときに、少しでも私心が入れば判断はくもり、その結果は
間違った方向へいってしまいます。
人はとかく、自分の利益となる方に偏った考え方をしてしまいがちです。
みんなが互いに相手への思いやりを忘れ、「私」というものを真っ先に出して
いくと、周囲の協力も得られず、仕事がスムーズに進んでいきません。
また、そうした考え方は集団のモラルを低下させ、活動能力を鈍らせることにも
なります。
私たちは日常の仕事にあたって、自分さえよければという利己心を抑え、
人間として正しいか、私心をさしはさんでいないかと、常に自問自答しながら
ものごとを判断していかなければなりません。
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「私心のない判断を行う」、、何度も このテーマで講演を聴いたり 勉強して
いて、頭では理解しているつもりですが、、実際に これを貫くのはとても
難しい。。
ちょうど2ヶ月前、4/13の本メールでも書きましたが、タクシー会社が
600名の従業員を全員解雇した件。
このまま売上が下がり ドライバーの手取りが7万円になってしまうより、
解雇して失業をもらった方が 収入は多い、と。。
先週のカンブリア宮殿でも この特集が組まれていました。
司会の村上龍氏も、解雇に懐疑的な視点で 質問やコメントをしていました。
あれを見た多くの経営者仲間のコメントも、大多数が同様でした。
あの判断(全員解雇)は はたして私心や自己保身がなかったのか!?
100%利他の判断なのか、、私も番組を見ましたが 今でも分かりません。
恐らく 本人にしか分からないのでしょう。
ただ、「想いは伝わる」と 私は思っていますので、本当に利他の心から
出た判断なら あのような反発を受けなかったのでは!? また、同じ結論に
至るにしても、もう少し相手を慮る(おもんぱかる)配慮=プロセスがあれば
また 違った空気になっていたようにも感じます。
でも、、はたして、自分が同じ境遇なら どうするか???
とても難しいですし、日に日に 刻一刻と 判断基準は変化していく状況下で、
今 簡単には結論は出せません。
経営という ちょっと難しい話になってしまいましたが、身近な所では
解説にもあるように、
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私たちは日常の仕事にあたって、自分さえよければという利己心を抑え、
人間として正しいか、私心をさしはさんでいないかと、常に自問自答しながら
ものごとを判断していかなければなりません。
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仕事やプライベートにおいても、お互いが ちょっとずつでも相手を思いやる
気持ちをもって行動することが、良好で円満な人間関係を作っていく基本
なのではないでしょうか。
今週も、よろしくお願いします。
服部