ここでも「考え方」が重要、と。
月刊「致知」と言えば、人間学を学ぶ書物として読んでる方も多いかと思うが、その致知の本年8月号に、「『ありがとう』が生んだ奇跡」と題し、筑波大学名誉教授で遺伝子工学の第一人者 村上和雄氏と、余命1ヶ月と宣告された子宮がんを乗り越えた工藤房美さんの対談が掲載されていた。(致知 2016年8月号 P106)
その中で、工藤さんが村上教授の著書「生命(いのち)の暗号」を読んで「ありがとう」という感謝の言葉のもつ特別な力に目覚めた。そして、医師からも見放されていた子宮がんが10ヶ月で消滅した、という話があった。
さっそく購入して読んでみた。
天も味方する3つの考え方
村上和雄著「生命の暗号」 、その中に書かれていたのが、「志を高く」「感謝して生きる」「プラス発想をする」の3つの考え方。
村上先生は遺伝子工学の第一人者、いわば科学者中の科学者であるが、そんな村上先生でも遺伝子の研究をしていると、科学的には説明できない大きな力というか、何かそういう存在があるとしか思えない事象に多々遭遇するそうだ。
こういった話は、後述するが村上先生に限らず多くの方が言われている。
ある人は、それを「サムシンググレート」と呼び、またある人は「宇宙の意思」、または広い意味で「天」、「神」などと言う人もいる。
神などと言うと宗教的だと反発する向きもあるが、キリストだとかそういう特定の存在ではなく、もっと広い意味での話だ。
昔からの言い伝え
子供の頃から「因果応報」だとか「情けは人のためならず」、「お天道様が見ているよ」などと言われてきたものだ。
「病は気から」なんて、病気で苦しんでいる人にとても言える言葉ではないが、実際にガンを克服した複数の事例などをみるにつけ、きっとそういうこともあるんだと思う。
結局日頃の行いや考え方が自分の境遇、人生をつくっていくことは、ワタシ自身のわずか半世紀ばかりの人生だが、間違いないと確信する。
とすると、やはり自己中心的な利己的な考え方で行動するのではなく、感謝の気持ちを持って世のため人のために尽くすことが幸せな人生を送るために必要な考え方なのだと思う。
哲学者、思想家だけでなく科学者が言っていることに意味がある
同じような話は、さまざまな人が言われている。
ブログでも書いた中村天風著「運命を拓く」でもポジティブで前向きな生き方で、病気も含め境遇、人生が変わってくる、と書かれている。
また、上記ブログでも触れている脳科学者の岩崎一郎氏も「考え方」が人生や境遇に及ぼす影響を脳科学的に裏付けている。
思想家や哲学者だけでなく、本来 科学的な思考である科学者ですら「考え方」の影響を語っているのが とても興味深い。
今はまだ科学的には証明されていないが、天動説が常識だった時代に地動説を唱えたガリレオのように、きっといつか科学的に証明され常識となる日がくると思う。