「生き方」「働き方」そして「考え方」
盛和塾という経営の勉強会で学ばせていただいている師匠でもある稲盛和夫氏の新刊「考え方」が発刊された。
稲盛氏の著書で、120万部を突破し海外13ヶ国で翻訳され、中国でも150万部を突破した大ベストセラー「生き方」。それに次いで「働き方」が出版されていたが、、このたびの新刊は「考え方」というタイトルで「『方』3部作」と言ってもいい。
経営の神様が書かれた人生哲学の要諦
経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏に対し、稲盛和夫氏は「新経営の神様」などと呼ばれ、盛和塾を始め経営者に向けた経営者目線の話が多いが、実はこの「考え方」には経営に関する話はほとんど出てこない。
子供から それこそお年寄りまで、とても平易にわかりやすく「素晴らしい人生を歩むために大切な『考え方』」を説いたものだ。
人生哲学の要諦と言っても過言ではない。
先に述べた「生き方」「働き方」「考え方」の『方』3部作の中でも一番読みやすいのではないだろうか。
人生・仕事結果=考え方×熱意×能力
人生や仕事の結果、すなわちどのような人生を歩むのかは、その人の「考え方」次第で変わる。
熱意や能力があってもマイナスな(ネガティブな)考え方であれば、掛け算の結果は全てマイナスとなってしまう。
自分中心の利己的な考え方ではなく、世のため人のためにという利他の心、何事にも感謝の気持ちが大切である。
特に、不幸や災難に見舞われたときでも それを嘆き悲嘆するのではなく、自分を成長させてくれる試練ととらえ むしろ感謝する。
そして謙虚さを持つ。
若い人にぜひ読んでほしい
これからの未来の日本を背負って立つ若い人にぜひ読んでいただきたい一冊。
「幸せ」とは物質的な豊かさではなく、感謝の気持ちからくる その人の考え方次第で感じられるものだと思う。
こういう考え方で日々過ごしていけば、きっと幸せを感じられる人生になると思う。