創業間もない零細企業では、代金の回収サイクルも重要な経営課題
創業からのあゆみを綴るこのシリーズ(このCEOブログを始めたワケと、7年続けてきた今の心境をまとめてみた )、10回目の今回は売掛金の回収をいかに早くするか、について。
毎月の少額請求を回収する方法は「数千円単位の月額定期契約、代金回収の手間をどのように軽減させたのか?」に書いたが、今回は数十万円から数百万円にもなる高額のWeb制作費の回収方法について。
意外と長いWebサイトの制作期間
Webサイトの制作には、「どんなサイトにするか?」「サイトの目的=ゴールは何か?」などによって、とりあえずテンプレート的な作り方でも良いから「まずはサイトがあることが重要」な場合と、「十分なヒアリングを行い、企画設計段階からじっくり時間をかけて作り込んでいく」場合など、いくつかのパターンがある。
弊社では、主に後者のパターンで、通常3ヶ月くらいかけて、ヒアリング→企画提案→設計→デザイン→制作→テスト→納品と各工程を経てじっくり作る。
「通常3ヶ月くらい」と言っても、お客様側の原稿制作に時間がかかったりすると 期間が長くなることも少なくない。
場合によっては1年以上もかかるケースなどもある。
リスクを減らすための工夫
例えば3ヶ月で納品しても、企業間取り引きの場合 だいたい「月末締め翌月末払い」と、実際に入金されるまで、更に1ヶ月以上かかる。。
会社的に言うと、プロジェクトの開始当初から人件費などのコストはかかっているが、その代金(売掛金)を回収できるまで自社の運転資金から経費を支出していくことになる。
大規模サイトで入金まで半年や1年もかかる場合、その間持ち出し状態であり、特に創業当初の零細企業では潤沢な運転資金や内部留保がわるワケでもなく、、できればなるべく早く回収したい。または、いかに早く回収するか、が経営課題でもあったりする。
数回に分けての支払をお願いする
ソフトウェアの大規模プロジェクトなどではよくある話だが、納品後に100%請求するのではなく、工程毎に何回かに分けて請求することがある。
なので、当社でも 例えば、
・契約時:50%
・納品時:50%
など、2回に分けての支払をお願いさせていただくケースがある。(納期が長く契約額が大きいPJは3回の場合もあり)
回数や割合はプロジェクトごとにお客様と調整させていただいて決めるが、多くのお客様は分割請求に応じていただける。
お客様にとっても、一度に全額支出するよりも、分割の方が支出経費面でメリットがあったりもする。
回収不能リスクも低減できる
「取引先の倒産!こんなお人好しの対応でイイのか!?」でも書いたが、取引先が倒産したりするケースも想定できるが、契約時に半分でも回収できていれば、被る負債も半分で済む。
取引先によっては納品後の請求しか受け付けてくれない会社もあるが、そういった場合はムリだが、対応可能な場合はなるべく複数回請求にしてもらうよう相談してみてはいかが?
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