「必要なときに必要なだけ購入する」
■今週の 考え方・フィロソフィの学び「必要なときに必要なだけ購入する」
—「必要なときに必要なだけ購入する」——————————
物品や原材料を購入する場合、大量に買えば単価が下がるからといって、安易に
必要以上のものを買うべきではありません。
余分に買うことは無駄使いのもとになります。
たとえ一時的に大量に安く購入できたとしても、これによって在庫を保管するための
倉庫が必要となったり、在庫金利が発生したりといった余分な経費がかかってきますし、
さらには製品の仕様変更などの理由で、全く使えなくなってしまう危険性もあります。
やはりメーカーはメーカーに徹し、ものづくりそのもので利益を上げるということに
専念すべきです。必要な時に必要なだけ購入するという考え方が大切です。
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この話からは「2つ」の事を教えられます。
1つ目は、
この話を聞くまでは、たくさん纏め買いする方が 安く手に入ると、当たり前の
ように思っていました。
実際、単純に1つあたりの単価を考えれば 纏め買いした方が安いことは間違い
ありません。
ただ、それは物事を ある1つの方向から見た場合の「真実」であり、また別の
側面、または俯瞰して見ると 違った「真実」が見えてきます。
ネットやマスコミなど さまざまな話題であふれていますが、単純に
一方(一つ)の意見を鵜呑みにするのではなく、「本当にそうなのか?」と
別の角度から見た意見・見解も踏まえ、自分なりの見解を導き出すことが
求められていると思います。
「事実」は一つですが、どの角度から見るかによって「真実」は何通りも
存在します。
そして2つ目は、
「必要なときに必要なだけ購入する」という原則です。
我が家でも、スーパーの安売りとかで ファミリー用の大袋のお菓子などを
買うと、結局1~2日で 全部食べてしまいます。。
また、野菜などの生鮮食品は、結局食べきれずに捨ててしまうこともあります。
一見、纏め買いで安く買ったつもりですが、このフィロソフィのように
結局は 無駄遣いだった、、というオチは結構あります。
会社経営の場合、「在庫」となります。
在庫は、それを保管するための倉庫やスペースの維持費もかかりますし、
期末決算では、棚にある在庫品は「現金と同等」に資産として評価され、
例えば本業では赤字だったのに、在庫評価で黒字扱いとなり その分税金を
払わなければならない、、なんてこともあり得ます。
有名なトヨタの「カンバン方式」は、極力在庫を持たずに ジャストインタイムで
仕入れる生産手法として有名です。
ただ、在庫が不足してしまうと、本来生産すべきものが作れず、工程が遅延して
しまうことにも繋がりますので、「最小限の在庫」をキープすることが重要です。
仕事でも家庭でも、大事な考え方だと思います。
やっと涼しくなりましたね。
熱帯夜から解放されたせいか、今朝は珍しく目覚ましで起こされました。(普段は
目覚ましの前に目が覚める…)
今週末は シルバーウィークの4連休です。
コロナの感染防止に注意しつつ、美味しい物を食べに出掛けるのも
いいかも知れませんね。
今週もよろしくお願いします。
服部