皆同じ“ベクトル”で仕事をしていく
東京の銀座に本社がある株式会社ベクトル・ジャパンさんを訪問させていただきました。
ベクトル・ジャパンの安藤社長は、盛和塾の大先輩であり、とても素晴らしい経営をされていらっしゃいます。
11/7に伺わせていただいたとき、その経営の一端を垣間見させていただき、「これはぜひ朝礼から見学させていただきたい!」と熱望し、本日仲間の経営者5人で 朝礼から見学させていただきました。
朝礼は報告ではなく「決意表明」
ベクトル・ジャパンさんは中国の大連と台湾にも事務所があるが、朝礼は本社を含む3箇所をオンラインつなぎ、同時中継で行っている。
まずは各リーダーが今日やるべきことを順に報告していく。
安藤社長によると、これは単なる報告ではなく今日どこまでやるか自ら宣言する決意表明に意味があるのだそうだ。
続いて、安藤社長によるフィロソフィーのミニ講話。
今日は稲盛塾長の著書「心を高める経営を伸ばす」の一節を自ら読まれ、それについて考えを述べられた。
参考図書を使った朝礼はよくあるが、多くは輪読 または当番が読んで感想を述べる。そしてそれに対して社長がコメントする、といったパターンではないだろうか。
かく言う当社も同じだ。
安藤社長曰く「時間がもったいないから全部社長がやる」のだそうだ。
とにかく数値管理の徹底ぶりがスゴイ!
朝礼の後は、経営のさまざまな取り組みを赤裸々に教えていただいた。
まず驚くのは、その数値管理の徹底ぶり。
壁には業績グラフや進捗状況がわかる資料がビッシリ貼られている。
通常、こういった掲示物はせいぜい1週間おきくらいに更新する程度だが、こちらの会社では毎日張り替えている!
今後はこれを紙を貼り替えるのではなく、モニタにリアルタイムに表示できるように検討中で、、そのイメージは「NASAの管制センターにあるモニタ」だそうだ。。(^^;
こんな感じ(出典:気まぐれ消防訪問記より)
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1対1対応の原則、ダブルチェックも完璧!
とにかく盛和塾で稲盛塾長に教わる経営の要諦を徹底して実践していらっしゃる。
それは、小口現金の入出金から 金庫の鍵の管理、残業申請書に至るまで、、とことん徹底している。
ベクトル・ジャパンさんの事業 建築設計の世界では 0.001%のミスも許されない、だから細部に至るまで徹底しているそうだ。
ちなみにそれは、トイレや流しの水回りにも 水滴一滴すら拭き漏らすことなくきれいにしているところにも現れているようだ。
社内は全てガラス張りの経営
経営の数値はもちろん、全てオープンで全く隠し事がない、という。
極真空手をやっていた安藤社長ならではの例として、社員の等級は 首から提げる名札のストラップの色を空手の帯の色に合わせて「青・黄・黒」などと変えていることで、一目瞭然らしい。
社員の方にもお話しを伺わせていただいたが、互いに普通に年収がいくらか、とか話してくれた。
決してヤラされ感がない
こういった徹底的な管理を導入する企業によくある「ヤラされ感」が全く感じられないところが またスゴイ。
社員の方々も、皆さん誇りを持って働いているように見えた。
やはり「なんのためにこの仕組みを導入しているか」皆さんがきちんと理解されているからだと思う。
スタバカフェ!
そして極めつけがコレ、オフィスの一角にあるスタバ仕様のカフェ。
魅力的な職場にするために作ったという この拘り。
コーヒーやカップは本物のスタバ製。
飲み物を始め、フルーツやパンなども置いてあり 誰でも自由に食べて良いそうだ。
もともと1時間程度の予定で伺ったのだが、気がついてみたら3時間以上も学ばせていただいてしまった。
まるでお手本のような経営に、「いつかは自社も!」という想いを胸に、まずはプロジェクト管理など できるところからマネさせていただきます!
このような社内のことを赤裸々に教えていただき、本当にありがたいです。
心から感謝です。