「利他の心を判断基準にする」
■今週の 考え方・フィロソフィの学び「利他の心を判断基準にする」
—「利他の心を判断基準にする」——————————
私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲に
しても他の人を助けよう」とする利他の心があります。
利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。
自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが
協力してくれます。
また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、
まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。
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首都圏に出ていた緊急事態宣言も解除される見込みとなりました。
日本は 諸外国のように罰則付きの外出禁止令でなく、あくまでも「自粛」であり、
いわば「お願い」ベースの要請であったにも関わらず、多くの人は外出を避け
7~80%の接触削減に協力的でした。
これは日本人の持つ 素晴らしい国民性の表れでしょう。東日本大震災などの
混乱している状況でも、略奪などもほとんどなく 配給なども きちんと列を作って
並んでいる、、素晴らしいことだと思います。
こんなに素晴らしい国民性なのに、「幸福感」を感じる割合が少ないのは
なぜなんでしょう。。 個人的にはいつも疑問に思います。
物質的に豊かになりすぎて、「謙虚さ」や「足るを知る」ことを忘れて
しまったのでしょうか。。
また、テレビにも出ていた20代の女性が亡くなり、SNSでの誹謗中傷が問題視されて
いますが、政権批判なども含め「誰かを攻撃する」ことが 最近よく目に付きます。
自粛に見られる素晴らしい国民性と、この攻撃性、、はたして二面性を持っている
のでしょうか??
人前では 良い子でいながら、誰にも見えないところでは攻撃的なのか、、ホントの
ところはよく分かりませんが、、私が子供の頃は「お天道様が見ているよ」と
良く言われたものです。
誰も見ていなくても お天道様=太陽=神様 は 見ているから、悪さしちゃ
いけないよ。という戒めですね。
今日のテーマでもある「利他の心を判断基準にする」ということは、
常に思いやりの心をもって行動する、ということだと思います。
それには「謙虚さ」「足るを知る」=「感謝」の気持ちが大事だと思います。
緊急事態宣言が解除されても、すぐに元通りの日常には戻らないと思います。
また コロナ前に全て戻るのではなく、「コロナ後」と言われているように、
以前と違った社会様式、文化になっていくと思います。
今まで 当たり前に出来ていたことが自粛を余儀なくされ 当たり前でないことに
気がつきました。「普通」に生活できることに感謝し 思いやりのある
行動を心がけていきたいと思います。
今週もよろしくお願いします。
服部