メディアには成功事例が取り上げられるが
昨日の読売新聞に「ネット社会に収入源…自宅で仕事 望み通りの生活」という記事が掲載された。
※オリジナル記事:読売新聞「ネット社会に収入源…自宅で仕事 望み通りの生活」(全文は要ログイン)
抜粋記事:ELLの足跡「どうせ、ICT社会で生活しなければ駄目なら振り回されるより征服してみたい」
この記事の概要は、
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ネット上のいろいろなサービスをうまく使うことで、自宅で仕事をしながら望み通りの生活をしている人がいる。
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簡単に言うとそんな感じ。
最初の例にあがっている人は、農業との「二足のわらじ」で効果的に仕事をされているようだ。
またもう一つの事例で、最近流行の「ユーチューバー」の事例を挙げている。
年末年始、YouTubeの「好きなことで、生きていく」というCMが繰り返し流されていたので 見た方も多いだろう。
そんなに甘くない「望み通りの生活」
読売新聞の記事、またはYouTubeのCM、その他ワイドショーなどでも取り上げられたりしているが、現実はそんなに甘くないということをまず認識しておく必要がある。
先の兼業農家の方や、家庭の事情でやむにやまれずという場合、または子育て中の主婦の方など、、そういったケースを除き、いきなり(望み通りの)在宅ワークを目指して会社を辞めてしまったり、家計の100%を在宅ワークに依存するようなことは、くれぐれも慎重にすべきだ。(メディアは一握りの成功事例を喧伝する傾向がある)
楽天だって出店費用分を売り上げてる店舗は全体の5%
在宅ワークとはちょっと異なるが、、
以前楽天のセミナーに出たときに、月何百万売り上げたとか、売上トップクラスの話ばかりするので、「毎月の出店費用以上の売上がある店舗は何パーセントか?」と質問したことがある。
このときの回答は「全店舗の5%くらい」ということだった。
まぁ、おおかた予想していた通りではあったが、これはあくまでも「売上>出店費用」の割合であって、「利益>出店費用」となると更に少ないハズ。
だが、当然質問されるまでは セミナーではそんな話しはしない。。
YouTubeの広告レートが突然急落というワナ
YouTubeは動画広告のレートを公表していないが、さまざまなユーチューバーの書き込みなどをネット上で見る限り動画再生あたり0.1円程度であった広告料が、昨年12月に突然引き下げられたようだ。
しかも「1再生あたり0.025~0.05円」と半減以下とのウワサも。
つまり同じ再生回数があったとすると、それ以前よりも広告収入がいきなり半分以下になった、、ということだ。
収入の根幹をなすレートが本人の意志と関係なく激減するリスク。
「一人」というリスクも
広告レートのリスクだけではなく、
一人でやるということは、例えば病気になると働けない、など そういったリスクも考える必要がある。
ワタシはもともと以前勤めていた会社を辞めて、最初は在宅で創業した身なので もちろん在宅ワークを否定するわけではないし、メリットも当然ある。
だが、メディアが伝える「良いところだけ」を鵜呑みにするのではなく、相応のリスクも考えた上で判断していただきたい。