アットライズは2001年3月に設立し、今年で14年目となる。
14年というと長いようだが、実はあっと言う間だったように思う。
来月は10年間お世話になった今のオフィスから、横浜駅東口にある新しいオフィスに移転し、心機一転スタートする一つの節目でもあり、
初心を忘れず、改めて創業当時の思いを綴ってみたい思う。
Web業界に転身した理由
これから先やりたいことを、3年間でみつけよう
前職は、大手メーカーの系列会社でプログラマー・SEとして12年間勤務し、34才で退社した。
新卒で入社し10年近くが過ぎた30才くらいの頃、自分の将来についていろいろと考たとき「このままで良いのか? 自分が本当にやりたいことは何だ?」と思う。。
と言ってもすぐにやりたい事があるわけでもなく、、なので「これから先やりたいことを、3年間でみつけよう」と考えた。
自分なりにアンテナを張りつつ過ごしていたとき、時は1999年、Windows95が爆発的にヒットし、一般家庭にも「パソコン」が普及しつつあった。それまで「オタク」と呼ばれるようなごく一部のマニアが使っていた「インターネット」が世の中に広がりつつあったとき、一つの象徴的事件が注目を集めた。
たった一人が大会社と渡りあった象徴的出来事
その事件とは「東芝クレーマー事件」。私の年代から上の世代くらいの人は、ひょっとしたら記憶にあるかもしれない。今でも「東芝クレーマー事件」で検索すると、その顛末を掲載したサイトがたくさんヒットする。
この事件、簡単に説明すると、、
東芝のビデオデッキを購入した男性が製品の不具合で修理を依頼したところ、担当窓口をたらい回しにされ、挙げ句の果てには東芝の担当者から暴言を吐かれた。この経緯や顛末と合わせ密かに録音していた電話のやり取り(暴言)を自身のWebサイトで綴り公開していった。
有名な東芝側担当者の暴言
「お宅さんみたいのはね、お客さんじゃないんですよ、もう。クレーマーっちゅうのお宅さんはね。クレーマーっちゅうの」
東芝がサイト閉鎖の「仮処分申請」を出したことで逆にマスコミに取り上げられることになり、サイトへのアクセスも急増。
男性側から一方的に書かれた内容だけを見ると「東芝はなんてけしからん会社だ!」との印象を多くの人が受けた。そして東芝非買運動にまで発展した。
※その後の顛末も含めた まとめ記事を見ると、どうやらこの男性は本当にクレーマーだったようだが。。
自分もネットで情報を発信する側になりたい!
たった一人のユーザーが大会社東芝を相当ギャフンと言わせたこの事件。
それまでではあり得ないことであったが、Webサイトを使って情報発信することでそれを可能にした。
この事件を当時リアルタイムに見ていた自分にとって「インターネットで何てすごいんだろ、自分も情報を発信する側になりたい!」と強く思うようになった。
(後編に続く)
※後編:大資本を持たない中小企業でも手軽に情報発信を!