中小零細企業の製造現場にIoTを!
昨日、「生産技術者向けAI/IOT 入門講座」を受講してきた。
大手製造業であれば 費用をかけて生産ラインの自動化を行えるが、中小零細企業では なかなか導入が難しいのが現状だ。
そこで「スモールIoT」「身の丈IoT」などと呼ばれる、小さなIoT化の取り組みから入るのが良いと考えていた。
そんなタイミングで「生産技術者向けAI/IOT 入門講座」が開かれたので参加して学んできた。
技術士の講師が具体的事例を含め解説
本セミナーでは、元大手製造業の生産技術部門を歴任し、現在は独立している技術士の講師が具体的事例や、実演を含め わかりやすく解説してくれた。
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<目次>
自己紹介
第1章 はじめに(ものづくりの流れと生産技術者の立ち位置)
第2章 なぜ生産技術にAI/IoTが必要か
第3章 IoTについて
第4章 AIについて
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特に印象的だったのが小型のコンピュータ「ラズベリーパイ(Raspberry Pi)」。
ほんの10cm四方程度の大きさで、キーボードやマウス、モニタなどとの接続インターフェースがあり、Wifiで通信できる優れもの!!
これがあれば、製造装置や製造ラインから信号を入力し、クラウドなどにビッグデータとして保存することも可能だ。
ほんの10,000円程度と、安価に入手できるのも特徴の一つ。
実際にラズベリーパイをPCから遠隔操作してLEDのON/OFF制御や、逆にタクトスイッチのON/OFF情報をデータとして出力したり、実演デモを見させていただいた。
更には、安価な簡易カメラを装着して映像を映したり、USB電源で動作する小型扇風機の回転数を制御したりと、さまざまな利用形態を実演。
これは まさにスモールIoTを実現する、さまざまな用途が広がる可能性を感じた。
AIの導入は まだ時期尚早か。。
AIについても、Excelを使って機械学習する簡易的なAIも実演された。
ただ、実際にAIプログラムを組んでいくには まだまだ敷居が高く、現状ではAIベンダーに依託する必要がありそうだ。(導入コストが割高になる)
これも、もうしばらく時が経てば きっと安価に導入できるようになると信じている。