今日の朝礼で引用した言葉、「足るを知る」
この言葉、「足るを知る者は富む」という中国の老子から来た言葉とも言われている。
辞書や諺辞典で調べると「身分相応に満足することを知る。」などと書かれているが、これを「現状で満足し幸せだと思うこと」と解釈している人も多いのではないか!?
実際にネットなどで検索すると、そういうニュアンスで書かれているものも多々見受けられる。
度を過ぎた欲望、貪欲を戒める
実はこの「足るを知る」とは、決して向上心や成長発展を否定するものではなく、際限のない度を過ぎた欲望や、貪欲を戒める言葉だと 私は解釈している。
決して「あきらめ」や「妥協」とは違う。
古来より人類は、もっと便利になりたい、もっとより良くなりたい、、という願望があったからこそ、文明が発達し、便利な世の中に発展してきた。
そういう意味では、もっと仕事をレベルアップしたい、より豊かな暮らしをしたい、という欲求は必要だし、向上心は持っているべきだと思う。
だた、もっともっと、、が度が過ぎて際限なくなってくると「足るを知る」レベルになると思う。
例えば、趣味や裕福な暮らしのために 借金してまでつぎ込むような事。
自分の欲求を満たすために、お店の商品を買い占めてしまったり。。
企業で言えば、自社の売り上げ利益のために、競合他社を蹴落としてまで独占してしまったり。
もちろん企業競争は競合に勝たねばならないが、だからと言って他社を蹴落とす、貶めるようなことがあって良いはずがない。
やはり「共存共栄」の精神は必要なのだと思う。