サーバーの過負荷スタックを防ぐ「Web待合室」
弊社のお客様で、毎年パシフィコ横浜で大規模なイベントを開催されるクライアントがある。
コロナ以降 入場者数の制限をすることになり「事前予約制」とすることになった。
予約開始時刻にアクセスが集中することが予想できたので、サーバーがパンクしないように負荷分散を検討した。
負荷分散の手法はいくつかあるが、、
① サーバースペックを上げた高性能サーバーを用いる
最も簡単な方法だが、ある程度以上負荷が集中すると持ちこたえられなくなる。。
② サーバーを並列に複数台設置し負荷分散を図る
かなり大がかりな準備が必要となり、また何台並列すれば良いか設計が困難。
③ Web待合室を導入する
確実にサーバー負荷を減らすことができるが、扱っている業者が少なく 利用料も高額。。
など、それぞれメリットデメリットがある。
また、はたして同時アクセス数が数百なのか、数千なのか、、予測が困難、ということもある。
昨年は「①サーバースペックを上げた高性能サーバー」で対応
昨年のイベント予約の際は、初めての経験でアクセスの集中具合も分からない中、最も安価ですむ①サーバースペックを上げた高性能サーバーを採用することとした。
が、、実際には同時アクセス数が 一時1,700ユーザー(アクセス)を越え、、サーバーがパンクしてしまった。。
一時的にサイトを「準備中」表示にして負荷を減らしたりと、その場で可能な対策を行ったが、、クレームをたくさんいただくことになってしまった。。反省…
今年は「③Web待合室を導入」した!
マラソンの事前予約などで何度か お目にかかった「Web待合室」だが、、実際に導入しようとするとまずWeb待合室を提供しているサービス探しから始める必要がある。
実は昨年もWeb待合室のサービスを探したが、日本語に対応しサービスの情報はほとんど得られなかった。
1年経ち、今年はいくつかサービス提供業者が見つかった。
その中から最もサポートの良さそうな所に依頼することに。
Web待合室を導入(契約)しても、その設定が誤っていたら本番で動作しない、、なんてことも考えられる。
事前に何度もサポートの方とオンラインでやり取りし、テスト検証、本番設定の確認、本番開始時のオンラインサポートなど対応していただいた。
「1分間に何ユーザー通すか」という設定ができ、サーバーに無理のない程度の流量を設定したところ、大きなトラブル、サーバーダウンなどもなく、、無事しのぎ切ることができた!
一時は待合室に 1,000ユーザー以上が待っている状態だったので、Web待合室を設置していなければサーバーダウンは避けられなかったでしょう。。
導入費用はそれなりにかかりますが、アクセス集中対策としてはWeb待合室が最も確実だと思います。
今回、サーバーダウンは防げましたが、それとは別にいくつか改善すべき点が見つかりました。
6月にもう一度 同様の予約受付があるので、それまでに改善点を改め 再びWeb待合室で対策しようと思います。
ホームページ制作のこと、ホームページの運営でわからないことや困っていることがありましたら、「株式会社アットライズ」までお気軽にご相談ください。
株式会社アットライズのホームページはこちら