パソコン情報誌「週刊アスキー」が雑誌としての廃刊を発表した。
週刊アスキー(KADOKAWA)は3月31日、紙版を5月26日発売号で終了し、6月からネット/デジタルに完全移行することを明らかにした。
※画像はITmediaサイトから
自らの普及が自身を窮地に追い込む結果に!?
ワタシもかつて、毎号買って読んでいる時代があった。
パソコン・インターネットの普及で、雑誌・書籍など紙媒体の売上低下が激しいが、「週刊アスキー」と言えば、まさにそのパソコンを使いこなすための参考書的な存在であったはずだ。
自らの普及により、パソコン・インターネットのスキルアップし、使いこなすようになったことで、結果的に「週アス」に頼る必要がどんどんなくなっていく。。
なんとも皮肉なことだ。
情報が受動的に収集できる『情報誌』が重宝した
ワタシが愛読していた頃、パソコントラブルや それらに関わる情報収集する手段は、掲示板サイトに掲載される「Q&A」くらいだった。
情報量も少ないので、知りたければとりあえず質問をして、知っている人の回答を待つ。というスタイルが主流。
時間もかかるし、ピンポイントの回答を得られる確率も低かった。
そんな時代には、「週アス」のように、「調べたいことだけでなく、読み物としてさまざまな情報が受動的に収集できる『情報誌』」が重宝した。
ところが今では、ブログ、SNSなど個人が手軽に情報発信できる場が圧倒的に増えている。
例えばワタシのこの「CEOブログ」も、自分が調べて解決したちょっとしたノウハウなども、誰にともなく「備忘録」として書き残している。
こういった情報がたくさん増えているので、大抵の困り事は検索するだけで解決できるようになった。
今後は紙媒体でなく電子版で
今後は紙媒体でなく週刊アスキー電子版として存続していくそうだ。
Webメディア「週アスPLUS」を「週刊アスキー」に改称し、ニュースアプリやポータルとの連携を強化して規模拡大を図る。電子書籍ストアなどで販売している週刊アスキー電子版は、発行間隔を調整して即時性を高めつつ、ネット専業メディアにはない良質なコンテンツを届けるという。niconicoなど動画サイトの活用も進める。
時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、世の中の環境は必ず変化する。
我々も その時代の変化に取り残されないように、新しいことにチャレンジし、開拓していく必要がある。