どうすれば決算書にもっと興味を持てるのか!?
2月5日の木曜日、盛和塾横浜の分科会の一つ「会計学」で行われたセミナーに参加した。
テーマは「脳科学を活用して決算書を見たくなる 理論と実践講座」。
何やらちょっとカタいタイトルだが、、実際の内容はとても分かりやすく、楽しく、目からウロコの発見あり、と、大満足のセミナーだった。
講師は、盛和塾横浜の塾生でもある脳科学者・医学博士の岩崎イチロー氏。
奥さんの岩崎クレアさんもコーチング的にワークタイムを担当。
決算書は 飛行機の計器盤
稲盛会計学では、会社経営を飛行機の操縦に例え、「決算書を読み解かずに経営することは 計器盤を見ないで飛行機を操縦するようなものだ。」と教わる。
だが、決算書をないがしろにして あまりじっくり見ない経営者が多いのは、単なる数字の羅列を見ているだけでは興味がわかないのは当然だ、ということから 今回の「脳科学を活用して・・・」講座で、「見たくなる」ために脳科学的に紐解く。
野球のスコアボードに例えて、数字の羅列の裏にあるドラマを
例えば高校野球で逆転に次ぐ逆転の熱戦を、新聞のスコアで見ても大してワクワクしない。。
が、スポーツニュースのダイジェスト版で見ると引き込まれる。
なぜか?
それはスポーツニュースが 単なる数字の羅列ではなく、その裏にあるドラマをも含めて伝えるからだ。
つまり、数字の裏にあるドラマが思い浮かぶとワクワクする。これは脳科学的にも証明されているとのこと。
決算書のみならず、日頃の行動にも当てはまる「マインドフルネス(セルフレス)」
マインドフルネスは瞑想法などと解釈されることが多いようだが、ここではセルフレス=無私と合わせて、必ずしも自分の利益にならないことも含め すべてのことに感謝する考え方、と理解した。
自分のメリット=利益になることに感謝の気持ちがわくのは当然だが、そうでないこと、無私の心で感謝することで、人の良いところに目が向く、人をほめる、、といった意識にかわってくる。
そうすることで、例えば決算書を見た場合でも、一つひとつの数字から 社員の頑張りや、努力の結果など、、その裏のドラマに思いが至る。
そうすることで、単なる数字の羅列から、ドラマのある興味のわく生きた数字になり、見方がかわってくるという。
レコーディングダイエットと同じ
そういう見方になると、日々数字に意識が向かい、何をすると数字が上がり、下がるのか、、だんだん見えてくる。
ダイエット手法の一つに「レコーディングダイエット」があるが、これは単に毎日体重を記録していくだけ。
特に食事制限とか そういう努力をするわけではないが、毎日繰り返すと、その数字の上下が前日の行動(飲み会、運動、その他)と関連付いて、何をすると上下するのか理解できてきて、自然とコントロールするようになるらしい。
攻め心ではなく、感謝の気持ちをベースに
対人関係は とかくマイナス要因が目に付きやすく、ともすれば攻め心で対してしまうことが多い。
そうではなく、極力相手の良い面に目を向け感謝の気持ちで対する、褒める、ということで モチベーションもアップし変化してくる。
ん~、目からウロコの学びでした。
自分のマインドの持ち方一つで変わってくるのなら、実践しない手ない。
この日のセミナーは業務の都合で行かれるかどうかビミョーであったが、行ってよかった!