「良知経営の実現」を目指して
1/17(土)に開催された盛和塾横浜の勉強会で、私の尊敬する経営者の一人 株式会社パスポート 濵田総一郎代表取締役社長の経営体験発表を聴講した。
濵田社長が講演されるということで、今までの盛和塾横浜事務所で開かれる勉強会としては過去最高の100名以上が参加され、立ち見も出るほどの盛況ぶり。
テーマは「『良知経営の実現』を目指して」。
経営危機も乗り越え「食と環境エネルギーの課題解決企業」へ
経営理念を最重要視した今のような経営スタイルになるまで、あの濵田社長でさえ10年かかったと言う。
そのきっかけには、経営危機に陥り後がない状況に追い込まれたいきさつなどを赤裸々にお話いただいた。
以下、印象に残った言葉を。
- 「経営は理念を実現するためにある。経営するために理念があるのではない。」
- 全ての業務に優先して理念教育がある
- 目標設定が高いから達成困難なのではない。目標設定が低いから達成しやすいのでもない。
- 経営は一敗たりとも許されない
<優先順位の原則>
1.過去ではなく、未来を選ぶ
2.問題ではなく、機会に焦点を合わす
3.横並びではなく、独自優位性を持つ
4.無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ
5.緊急ではなく、重要なことで成果をあげる
<未来を創造する事業戦略>
1.「ハリネズミの概念」(*1)を順守する(日本一&情熱&経済的原動力)
2.ニッチトップポジションをとる(大手が参入する市場は捨てる)
3.伸びるマーケットで戦う(順風に帆を揚げる)
4.10年以上、連続成長できる戦略を描く
5.築いた強みの事業領域を拡大する。
(*1) 「ハリネズミの概念」:ビジョナリーカンパニー2に書かれている、「重要なものを3つ挙げ その3つの円の重なる部分から単純で明快な戦略が生まれる」という考え方。ビジョナリーカンパニーでは「情熱を持って取り組めるもの」「自分が世界一になれる部分」「経済的原動力になるもの」の3つ。
「スマートグリッド革命」が必ずくる
歴史上、産業革命など革命的な出来事が起こるが、IT革命の次は、スマートグリッド革命が必ずくる、と断言されました。
濵田社長は、話が大変わかりやすく論理的で、大義名分(=目的意義)をきちんと整理されお話し下さいます。
「わかりやすい」「目的意義が明確」であること、心がけていきたいと思います。