盛和塾 全国大会レポート(その2)です。
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【3】 杉本 真一氏(大東精機(株) 専務取締役)
http://www.daito-seiki.com/
鋼材用帯鋸盤、形鋼用ボール盤、形鋼加工ラインシステムの製造販売
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2000年 売上23億円、経常 -6億1700万円 ← ピークの1991年 130.6億円の1/5。
バブル期に「5年後に売上200億円」の長期経営計画をたて、まずは人を増やした。が、売上が急落し逆に人件費が圧迫し経営困難に、、
希望退職を募り、2回で 330人→206人→116人 と減った。。
ピーク時、月産100台だったのが、月産10台まで減少。。
「経営の原点12ヶ条」を常に目にするように心がけたところ、少しずつ業績が回復。
改善したこと11項目
(1)経営理念の見直し
旧理念は会社側の視点だったものを、「社員理念」とした。
(2)毎朝のあいさつ励行を積極的に。
(3)清掃を業者→自分たちでやるようにした。
(4)営業日報を毎日 全社員にメールで送る(一人ずつ全員)
(5)営業報奨金制度を導入(ただし、悪いときは減給もあり。。)
(6)親睦促進制度を導入し、プロジェクトの節目で慰労会を行うようにした。
会社から2000円/人の補助金を出す。
(7)年度替わりの春に「社員大会」を開催
4人の代表者が20分/人で発表
(8)書物進呈
ぜひ読んでほしいと思う本を全社員に配布 → 感想文の提出
(9)社員の結婚記念日に奥さんに花を贈る。
(10)日本創造教育研究所 田舞徳太郎氏の社外研修を取り入れた。
(11)社員食堂をバイキング形式にした。(お茶、みそ汁は弁当持参の人にもOK)
「良い」と信じて長年やってきたものほど良くない。
→ 変革を受け入れる。
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稲盛塾長コメント
生産機械よりも消費財を作った方が景気の影響が少ない。
京セラでは長期経営計画は立てないことにしている。せいぜい3年くらいのマスタープランを立てる。(それも毎年見直し 修正マスタープランを作る)
売上は世の中の動向などもあり予定通りにはいかない(不安定)が、経費(設備、人員等)は予定通り実行できる。結果、収支バランスが大きく崩れる危険がある。
経営コンサルタントに相談したことは一度もない。コンサルタントは空理空論だけで言う人が多い。。
社員をどのくらい社長と同じ考えにできるか。心を一つにする ことが強い会社になる重要な要素。
従業員と心を一つにできるか!? できれば経営は上手くいく!
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【4】 成田 仁孝氏((株)築地すし好 代表取締役社長)
http://www.tsukiji-sushiko.com/
すし店の経営
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12才のときに父が亡くなり、母親が4人の子を育てた。
新聞配達、正月の寿司屋バイトなどのアルバイトをやった。
寿司屋のバイトでお客さんに感謝され 仕事の喜びを知る。
暴走族に入ったこともあるが18才で卒業。
求人難で、高卒新卒を育成する方針にした。
15億円で「寿司会館」の建設を目指すが、出資者から出資金の払い込みなど具体的段階に入っていたが、妻の一言で中止を決断。
「オデキと中小企業は大きくなると潰れる!」(京セラコミュニケーションシステムズ社)
アメーバ経営導入の4つの目的
(1)経営理念をベースとした全員参加の経営
(2)経営者意識を持った人材の育成
(3)店舗別採算制度の確立(全ての数字をオープンにし全員参加の経営)
(4)組織体制の見直し(IT化を導入し、日次決算にした)
コンパはテーマを決めてやる。
全ての原因は経営者が作っている。
全ての結果は経営者の責任!
全ての責任はトップにある。
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稲盛塾長コメント
悪魔はニコニコして近づいてくる。。(いい顔して近づいてくるヤツには要注意)
逃げずに正面から取り組むことで良い方向が開けてくる!
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(その3に つづく。。)
全国大会レポート(その2)
投稿日:2008年7月28日 更新日: