松下幸之助翁「徳を積むことしかない」
テーマは「運と徳」
今月号のテーマは「運と徳」。
興味のあるテーマだけに 読み応えもあり、たくさんマーカー引きながら読んだ。
そんな中から印象に残った箇所を備忘録的に残しておこう。
「天運を呼ぶ生き方」とういテーマでサンリオ会長の西田文郎氏と東洋思想研究家 田口佳史氏の対談。
35才で経営の神様 松下幸之助翁に会った田口氏は、「経営者の条件とは何ですか?」と質問した。
田口:「経営者の条件とは何ですか?」
松下:「運が強いことや」
田口:「運を強くするにはどうしたらいいですか?」
松下:「徳を積むことしかない」
うーむ、、やはり徳を積むことか。
ワタシは以前から 自分は運が良い、運が強いと思っている。
こうして五体満足に生まれてきて、自分の好きな仕事をさせていただいて、フルマラソン完走できるような健康にも恵まれて、家族を始め 親兄弟や周囲の人にも本当に恵まれていると思っている。
そもそも、自分の部屋で暖かい布団で目覚めること自体、とても幸せなことと、、朝起きたらすぐに枕元に向かって手を合わせ感謝の気持ちを込めている。
今まで、神がかり的としか思えないような 偶然の出来事に何度か遭遇しているが、これはきっとご先祖様が守ってくださっている、またはご先祖様の陰徳のおかげで守られていると思う。
そして、やはり自分自身が善行を積んでいかないと、この強運も離れていってしまうのでは、、と思っていたが、やはり松下幸之助翁がこのように仰っていたことを読み、まさに我が意を得たりの心境である。
「徳」とは何か?
徳を積む、とは よく言うが、では「徳」とはいったい何なんだろう???
現時点での自分なりの解釈は、「今までに積んできた善行」なのかな。
あえて「積む」と書いたのは、小さなことから 少し大きなことまで善行にもいろいろあると思うが、例えばポイント制で やってきた行いに対して加点されていくようなものか。
であれば、悪行を行えば当然ポイント=徳 は減点されるが、、ワタシが思うに 悪行で減点されるときは、一つの悪い行いで 10倍、もしくは100倍くらい大きく減点されるのではないか。
なので、人の道に反することや、誰も見ていないから、、などといって 悪さや、、そんな大それた事でなくても 例えば道にゴミを捨てるといった程度のことでも、やっぱりやってはダメなんだと思う。
致知の当該記事の最後にも、「自分のためだけではなく、子孫のためにも善行を積む、陰徳を積むことが重要」と書いてある。
ご先祖様が積んできてくださった徳を、私の代で使い切るのではなく、少しでもプラスして後生につなげ、、子や孫たちも幸せな幸運な人生を歩んでもらいたいものだ。
「最善観」
次に「安岡正篤に学ぶ運と徳の高め方」というテーマでSBIホールディングスの北尾吉孝氏のインタビュー記事が掲載されている。
この中で、「我が身に降りかかる一切のことは絶対必然で絶対最善であるとの思い定めてすべてを受けいれること、すなわち『最善観』をもって歩んでいくことで運命は開けていく」とある。
うーむ、こちらも深い。。
例え災難に遭っても「最善観」で受け止めて、ポジティブに歩んでいく、ということか。
尊敬する稲盛塾長も 同じように仰っていた。
「最善観」という言葉、忘れず心に刻んでおこう。