仮想通貨バブル
1/26、仮想通貨取引所 コインチェックから仮想通貨である「NEM」が、不正に引き出された事件が発覚した。
不正に流出した通過は、580億円相にのぼると言う。
ビットコインの乱高下
仮想通貨では最大規模の「ビットコイン」が、昨年1年間で20倍近く値上がりし、仮想通貨バブルと話題になった。
そして今年に入り、今度は一転 一時の最高値の半額まで急下落した。
仮想通貨は、世界中でオンライン決済ができるなど、電子マネー的な便利さがある一方、こういった価格の変動により、「投資」として購入している人も多い。
確かに仮想通貨は今後さらに普及してくるであろうし、便利には違いないが、、現時点でこれを所有するのは投資というより「投機」的に感じてしまう。
今回コインチェックで「NEM」を所有していた人も、ニュースのインタビューなどで答えている被害者は、20代~30代の若者が多かったように感じた。
最も、新しい技術なので若い人がいち早く反応するのは理解できるが、
若い人たちが 額に汗して働く価値観より、楽して儲ける投機的な資産運用にハマるのはあまり感心できない。
まだ「資産運用」、すなわち持っている資産=余剰資金を運用するのであれば良いが、、借金をしたり、生活に必要な資金まで回していないことを祈る。
のど元過ぎても、、過去の事例に学べ!
京セラ創業者の稲盛和夫氏は、かつてバブルの頃、取引銀行を始めいろんな人から 土地の購入など投資を進められたという。
時はバブルまっただ中で、土地なども右から左へ転売するだけで、多額の利益が手にできた。
その時稲森氏は、「どこからかお金が沸いて出てくるようなことはない。どう考えてもおかしい。」と、一切の投資話に乗らなかった。「お金は額に汗して稼ぐもので、浮利は追求しない。」と。
当時、銀行からは まるで変わり者か、時代遅れのように言われたという。
しかし、バブルが崩壊し、土地や株価が一気に値下がりし、大手銀行、大会社をはじめ世の多くの企業や個人が、大きな損害を受けた。
それにより倒産した企業も少なくない。
そしたら今度は、今まで変わり者呼ばわりしていた人たちが 手のひらを返したように「京セラはバブル崩壊で全くダメージを受けていない。なぜ稲森さんは予測できたのか?」と、神がかっていたかのように褒め称えたという。
稲森氏は「私は 以前も今も、全く考え方は変わっていない。額に汗して地味に稼ぐ、その一点。ただ周囲が バブルの時は変人扱いし、崩壊後は賢人扱いをしているだけだ。」と語っている。
遠い昔から、一攫千金を狙う多くの人がイタイ思いをしてきた。
科学技術の進歩は、先人が積み上げてきた技術を、さらに進化発展させていくことだが、、
なぜかお金のことになると、先人と同じ轍を踏む人が多い。。