標準出力とエラー出力ではレイヤーが異なる
Bash(Linux)でコマンド操作をしているとき、通常の出力結果とエラー表示が混在して見にくくなることが多々ある。
また、出力結果をファイルにリダイレクトするようなとき、エラー表示がファイルに出力されず困った経験はないだろうか?
例えば、
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$ command > files.txt
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などとやると、正常結果はファイル「files.txt」に書き込まれるが、エラー表示は画面にのみ出力される。
実はBashでは、標準出力とエラー出力を分けて出力(表示)している。
ただ、普通に使っていると、シェルウィンド上では、どちらも混在して表示されているので、その違いを認識するのは難しいが。。
Photoshopのレイヤーが異なるようなイメージ
PhotoshopやIllustratorなどの画像ソフトを使った人なら「レイヤー」という概念をご存知だと思う。
レイヤーの感覚で説明すると分かりやすい。
・標準出力 :レイヤー1
・エラー出力:レイヤー2
これを切り分ける方法を。
エラー出力を標準出力に切り替える「2>&1」
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例)command > files.txt 2>&1
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解説:「出力2」(=エラー出力)を「出力1」(=標準出力)に切り替える。
これで、エラー出力も ファイル(files.txt)に書き込まれる。
エラー出力を表示させない「2>/dev/null」
もう一つ よく使う例として、そもそもエラーを表示させたくない時がある。
そんなときは、、
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例)command 2>/dev/null
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解説:「出力2」(=エラー出力)を「/dev/null」にリダイレクトする。
ちなみに「/dev/null」とは、「NULLというデバイス」、つまり「何もない」ところにリダイレクトすることで 結果的に非表示となる。
これでOK!
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