松下政経塾潜入
今日の午前中、神奈川県倫理法人会主催の松下政経塾研修に参加してきました。
もちろん松下政経塾は初潜入 (^_^)v
「経営の神様」松下幸之助氏の教えを少しでも学べれば、、との動機で参加しましたが、実に多くの学びのある3時間でした。
自分自身の備忘録も含め、その中からいくつかチョイスしてご紹介。
キーワードは「素直」と「それ、ええな」
今日のキーワードは「素直」と「それ、ええな」デス。
「素直」
まず一つめ「素直」は、「すべてを受け入れ、それを活かす」べし。
この「素直」は、幸之助氏の話に最も多く出てくるキーワードだそうです。
茶室の床の間に自筆の掛け軸が飾ってありました。
「それ ええな」
二つめの「それ、ええな」は、「素直になるためには何を聞いても『それ、ええな』と言うべし」と。
例えば、10件廻って1件しか売れなかった営業マンにも、叱るのでなく まずは「それ ええな」と受け入れて「それなら100件廻れば 10件売れるで!」とポジティブ(!?)に返した。
またライバル社の悪口なども一切言わず、「A社製品はここがいい、B社製はここがいい、当社はそれに更に○○がいい!」という言い方をした。
塾生の誰かが幸之助氏に有名な鳴かないホトトギスの話をして塾長ならどれかと問うた。
- 秀吉「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス」
- 信長「鳴かぬなら 殺してしまえホ トトギス」
- 家康「鳴かぬなら 鳴くまでまとう ホトトギス」
どれも「それ、ええな」と言ったあと、
「ワシなら『鳴かぬなら それもなおよし ホトトギス』」と言われたそうです。
鳴くことを期待するんではなく、鳴かないホトトギスでも「それ、ええな」と受け入れて、そしてどう使うか考える。
ここで言う「鳴かないホトトギス」は「自分にとって都合の悪い人」ということ。
※一般的には「それもまたよし」とされていることが多いが、後年「それもなおよし」と言い換えるようになった、と説明がありました。
3つの功績
松下幸之助氏は その人生で次の3つのことをやった。
- ものづくり → 松下電器
- 理念づくり → PHP
- 人づくり → 松下政経塾
自分がなぜ成功したか問われたとき(ご本人は成功したと思っていないらしいが)、
- 学歴がなかったから → 素直に人に聞くことができた
- 家が貧しかったから → どんなことでも感動できた
- 体が弱かったから → 仕事を人にまかせるしかなかった
普通であればどれもマイナス要因とされることばかりだが、考え方一つで見方を変えられる。
[美点凝視]どんなとき、どんなもの、どんな人にも 良いところを見つけ出すことができる。
ここが「それ、ええな」につながる。
4つの資質
松下政経塾の入塾選考で重視した4つの資質
- 運 → 運がいいこと
- 愛嬌 → 愛嬌があること
- 勉強 → 勉強熱心であること
- 意見 → 自分の意見を持っていること
「みんなの幸せのために」
松下政経塾は幸之助氏が84才のときに設立されたそうです。
戦後 急速に復興してきたが このままでは国家の未来は…と危機感を抱いていた。そこで国家の安泰をはかり国民が幸せになるには「政治」が重要だ。ということで国のリーダーを養成するための塾を設立した。
一方、現代の経営の神様とも言われている稲盛和夫氏が主催する「盛和塾」は、中小企業の経営者が立派な人格を持ち、立派な経営をすることによって多くの社員や家族が幸せになっていくという学びの場です。
その手段は全く違っていますが、どちらも「みんなの幸せのために」という理念は相通じるところがあります。
ワタシもまずは「それ、ええな」と、意識して受け入れるように努めていきます!