この週末、かねてから興味があった「ソフトバンクアカデミア公開講義」のUSTREAMアーカイブ動画を見た。
これは9/28に、ソフトバンクの孫正義社長が、後継者育成のために開校した「ソフトバンクアカデミア」の第2回講座として公開講義を行ったもの。
「意志決定の極意」と題し、孫さんが今までのソフトバンクでの経験からどのような決断をしてきたか、またその考え方について、2時間半にもわたって講演された。
講義の中では、実際にあった30の事例をあげて、それぞれ選択肢として[A][B]二つ掲げ、皆さんならどちらを選択するか、と問いながら解説を進めていく。
直接聴講する以外でメモをとることはあまりない自分であるが、、今回は思わずメモりながら聴いてしまった。。
その中からいくつかワタシの心に残ったことをピックアップしよう。
- 「決断」とは、一つに「決めて」もう一方を「断ち切る」こと。
- 遅すぎる決断は、決断しないに等しい。
- 不振だった出版事業の立て直しに、「3ヶ月以内に黒字にできない雑誌は廃刊」と決めた。そして、各誌の利益管理を各編集長(現場)に一任した。(3ヶ月後には全8誌中 1誌を除き黒字化!)
- 球団買収は、知名度のない「ソフトバンク」ブランドを広く普及させるため。(その後のBtoC事業=携帯事業のため)
今回の講義では、30の事例はいずれも一般的な常識とは逆の思い切った決断であったが、重要なポイントは孫さんが度々言っていた、「自分(孫さん)でも、このケースは10回のうち 9回は常識的な判断をする」「100回のうち99回は常識に従った決断をしている」と、繰り返し述べていたこと。
つまり、決断にあたっては、その判断が決して無謀なバクチであってはならない、ということ。
しかし、「ここぞ!」というときは勝負に出る必要がある、ということですな。
今回の公開講座は大変勉強になった。
次は、「ソフトバンク 新30年ビジョン発表会」のUstを聴講予定。