株式会社にするには、資本金を700万増資して1,000万円にする必要があった
前回のブログで「仲間と二人での起業」について書いたが、
創業当時(2001年)は、最低資本金という精度があり、有限会社は300万円、株式会社は1,000万円の資本金が必要だった。
創業時は「有限会社アットライズ」でスタート
設立当時、1,000万円なんて自己資本をつぎ込むだけの経済的余裕などないし、まずは資本金300万円で有限会社アットライズとしてスタートした。
300万円の内訳は、言い出しっぺで代表を務めることになった私が200万円、相方が100万円、それぞれ出資しての船出。
前回のブログにも書いた、2年後に分社化する際は、相方の株100万円分を私が買い取るかたちで、それ以降 私が100%株主に収まった。
有限会社は小規模という先入観が。。
社会人になる前から、なんとなく感じていたのが、「『有限会社』は小規模で『株式会社』はそれよりも大きな規模」というイメージ。
実際には資本金1億円の有限会社や、売り上げ数百億円の有限会社もあるのだが、子供心にそんな風な先入観があった。
アットライズも当初有限会社でスタートしたが、できれば株式会社にしたいと思っていた。
前職の先輩の一言がきっかけで増資へ動く
そんなとき、前職時代の先輩と飲む機会があった。
(ちなみに前職は大手電機メーカーの系列会社)
前職時代、ワタシが「会社を辞める」と打ち明けたとき その先輩は、「お前はアホだな、あと数年すれば課長になって年収1,000万円だぞ。今後どうなるかわからない道を選ぶ必要はないだろ。。」と言われた。
起業して数年経って、久しぶりにその先輩にお会いしたら、酔った勢いもあったと思うが「お前は先見の明がある、出資してやろうか?」に 変わってた。(^^;
実は前職時代に勤めていた会社は、私の退社後、管理職の減給や希望退職を募ったりと、かなり厳しい経営状況になっていたようだ。
そんなこともあり先の発言をされたんだと思う。
ちょうど有限会社から株式会社に組織変更したくて、700万円の増資をどうしようか考えていた矢先だったので、すかさず「今言われたこと 忘れないでくださいよ」と冗談半分で念押しして、翌日シラフのときに 改めて電話して出資のお願いをした。
それをきっかけに出資者を募る
そのことをきっかけに出資者を募り、結果的には自分の親、義父、そして友人知人など数名から、株式会社にするために必要な増資分 700万円の出資をとりつけることができた。
創業2年足らずの、吹けば飛ぶような会社に 投資してくださった皆さまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
前職時代とか、真面目に勤務していたことが、少しでも信頼に繋がったのかな?
こうして晴れて700万円を増資し、「株式会社アットライズ」として資本金1,000万円の株式会社に組織変更することができた。
「会社法」の施行により、今は最低資本金規制が撤廃された
ちょっと補足。
その後、2006年5月に「会社法」という新たな法律が施行され、それまで最低1,000万円の資本金がないと株式会社を設立できなかったのが、1円でも可能になった。
なので、今は「資本金1円の株式会社」を設立することもできる。
また、会社法施行に伴い、「新たに有限会社を設立することができなくなった」。
※詳しくは 新会社法って何ですか? などをご覧ください。
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今は「会社法」で1円から株式会社が設立できる。
有限会社はもう新たに設立できない