CEOブログ

横浜で活躍するホームページ作成・開発会社アットライズの代表取締役社長(CEO)が綴る、日々の奮闘記!!

よもやま話

かゆい所に手が届く、それがユーザーインタフェースの極意

投稿日:

カタログスペックには表れない、細部の設計思想

「ユーザーインタフェース(UI)」と言うと、コンピュータ機器とそれを使う人間との間で情報のやりとり、入出力などを指すことが多いが、何もコンピュータに限った話ではなく、人間が見て使う、操作する、、ありとあらゆるモノ・機器との間にUIは存在する。

ワタシが前職でSEをやっていた頃(もう四半世紀も前…(^^;)には、似たような言葉で「マンマシンインタフェース」などと言う言葉もあった。
このマンマシンインタフェースは、どちらかと言うとキーボードやマウス、画面などの入出力機器を指すことが多かったように思う。

「強」にしないとOFFできないサーキュレーター

最近ユーザーインタフェースの設計(UI設計)で、特に思うところがあった。
それは、オフィスで使っているサーキュレーター(扇風機のようなモノ)のスイッチが、「弱」使っていた場合、OFFにするために「弱 → 中 → 強 → OFF」と、、一旦「強」にしないとOFFにできないスイッチ設計になっていること。

P1070905-s
P1070903-s
普通こういったものは、0→1→2→3 と0から順番に強くなるのが普通だと思うが、そうなっていない。
ちょっとしたことなのだが、消そうと思ってるのに一旦「ビューン!」と強風になるのがとても違和感がある。

かゆい所に手が届く設計思想

こういった部分は、カタログにはなかなかスペックとして表示されない。だが、実際に追加ってみると、ちょっとした設計思想・使い勝手が結構商品の満足度などに表れてくる。

以前大学の研究室で、実験用の機材を作成したことがあった。
プラズマを発生させるために各種の元素ガス(気体)を、分量を測定しながら注入する実験装置なのだが、何も考えずに設計したため、気体の量をコントロールする栓(ツマミ)を計器板の左側につけてしまった。
計器板にあるメーターを見ながらツマミを微妙にコントロールして入れる際に、利き手の右手で操作するのが えらい難儀した覚えがある。

同様に左利きの人が「使いにくい」と思うものが世の中にはたくさんあるようだが、多くのものは、圧倒的に多い右利きの人を基準に作っているからだと思う。

使いやすさのUI

ここまでは「使いにくい」ものの例を挙げてきたが、モノによっては かゆい所手が届くような、絶妙な設計をされた商品と出会うことがある。
それまで あまり意識していなかったのだが、壊れたりして別のものに買い換えたときに、その機能がなくて使いにくくなった、、なんてこともある。

最近個人的に思うのが、アイリスオーヤマの製品は かゆい所に手が届く商品が多いと感じる。
アイリスオーヤマというと、家電製品からプラスチック製品、ペット用品に至るまで ありとあらゆる生活用品を製造販売しているが、「こんなのないかな。。」という製品が結構あって、自分の中ではアイリスオーヤマシェアが結構高かったりする。

WebデザインでのUIも同様

我々が日頃行っているWebデザインも、設計次第で使い勝手が大きく変わってくる。
Webの場合、それは集客数であったりコンバージョン率(設定した目標の達成度)というかたちでダイレクトに響いてくる。
かゆい所に手が届く、、そんな設計を心がけていきたい。
 
 

-よもやま話


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

厳戒態勢の東京マラソン、いろいろな制限について考える..

とにかく、無事に開催されることが第一だ 昨日、東京マラソンが開催された。 マラソンブームを反映してか、国内最大級の3万6000名ものランナーが参加するマンモスマラソンだ。 2013年のボストンマラソン …

パソコンの参考書「週刊アスキー」誌がついに廃刊!「読み物」としても楽しめたかつての愛読誌。

パソコン情報誌「週刊アスキー」が雑誌としての廃刊を発表した。 週刊アスキー(KADOKAWA)は3月31日、紙版を5月26日発売号で終了し、6月からネット/デジタルに完全移行することを明らかにした。 …

皆既月食、撮ってみた♪

星の撮影用に衝動買いしたカメラ。。 昨日は皆既月食。 前回2021年5月以来 1年半振りの皆既月食らしい。 さらに、皆既月食中に天王星が月の裏を通る「惑星食」とのコラボは、実に442年ぶりの出来事だそ …

no image

今日から4月

今日から4月。 新年度が始まる。 思い起こせばもぉ20年以上も前の4月1日、、緊張の面持ちで会社の入社式に臨んでいた。 それからあっと言う間に12年が経ち、その会社を辞めて今の仕事を始めてから早9年目 …

no image

恩師

昨日、学生時代の恩師を囲んで研究室の仲間との同窓会があった。   卒業してから20年以上も経ち、卒業後初めて再開する仲間もいたが、全員と連絡がとれほとんどのメンバーが参加できたことは奇跡に近い幸運であ …