身の丈IoT
先日、製造業が製造現場に導入したIoTを見学する機会をいただいた。
私も会員として所属するI・ToP横浜の「IoT導入先進事例視察会」という企画。
訪問したのは横浜市港北区にある株式会社キョーワハーツさん。
板バネや端子などの微細プレス加工を得意とする、創業68年 従業員20名弱の会社。
コンセプトは「あるものを使う」
IoT化のコンセプトは「あるものを使う」。
例えば、製造機械に貼り付けたQRコードをスマホで読み取り、装置(機械)を認識する。
無料のGoogleスプレッドシートを使うことで、安価に そして共有環境で複数の端末からアクセスできる。
などなど。
特別な機器や装置を取り付けるのではなく、あるものをうまく流用してIoTを実現している。
まさに「身の丈IoT」だ。
従来は手書き&転記で非効率
IoT化前は、日報などに手書きで記載し、それをExcel担当者がまとめて入力 → 計画書に転記 → 印刷したファイルを個別で共有、、という流れ。
それが、スマホで入力すると → Googleスプレッドシートに自動反映され → 生産計画にも反映され → モニター画面で共有できるようになった!
従来は毎日 現場管理者が進捗状況を勘案して その日の生産計画を策定していた。
そのため、現場管理者が不在だと生産できない=休めない、という状況だったが、IoT化のおかげで、生産計画が自動的に出来上がるので管理者がいなくても製造業務を進めることができるようになったと言う。
どんな情報を入れるのか、それは「知恵」
IoT化でキモになるのは「どんな情報を入れるのか」ということ。
そこには「知恵」を働かせて見極める必要がある。
かく言うキョーワハーツさんも、一朝一夕に出来たわけではない。
いろいろ試行錯誤、失敗なども繰り返しながら やっとここまで構築してきた。
だが、まだ次のステップとしての課題はあるそうで、、やり出したら きっとロールプレイングゲームのように「カイゼン」が楽しくて仕方なくなりそう。(^^;