マッサージチェア一筋 55年!
先週、マッサージチェア専業のトップメーカー、ファミリーイナダ株式会社の稲田二千武社長の講話を聞く機会に恵まれた。
ファミリーイナダは、創業以来55年間、稲田社長が一筋に経営にあたって伸ばされてきた。
昭和世代であれば、銭湯の脱衣場にあったコイン式のマッサージ椅子をご存知だろう。
丸い大きなハンドルで モミ玉の高さを調節し、上下左右4個のモミ玉がグニョグニョ動き、背中や肩をマッサージするアレだ。
今では大きく進化し、まるで戦隊ロボットのような風貌だ。
当時、国内に二重数社あったマッサージチェアの専業メーカーも、長い年月の間にあった幾多の不況等の逆風で減っていき、今ではファミリーイナダ1社のみだと言う。
なぜ乗り越えられてきたのか!?
それは、フィロソフィーとアメーバー経営があったから。
フォロソフィーで会社の体質が変わり、これが強さの源となった。
また、コツコツと内部留保を蓄えたおかげで、自己資本比率も高く無借金経営を続けていられる。
また そのおかげで、新たな投資も 借り入れすることなく自己資金で行うことができる。
メディカルチェアという新ジャンル
「マッサージチェア」というと、スーパー銭湯や温泉などに多く設置されており、
多分に「嗜好品」という性格が強かった。
そこで、健康管理を行うための医療機器と位置付けて「メディカルチェア」という新たなジャンルを開拓した。
人工知能と通信ネットワークで、マッサージチェアに座るたびに計測する日々の数値を管理し、「このままだと○○を発症する恐れがある」など、事前に検知し早期発見に繋がる、という仕組みだ。
実際にこのチェアを開発している担当者が、数値の異常から病院に行ったところ、早期発見に繋がったという。
嗜好品から、「一人ひとりの健康を支え続ける生活必需品」へと、家庭医療としてのコンセプト。
現在は、機種により月額4,900円~7,900円というリーズナブルな価格で「健康」を手に入れることができる。
我々は国民の、いや世界中の人々を健康にするんだ! というモチベーションが、さらに社員のやる気を引き出し、会社を強くしているのだと思う。
喫茶店やコンビニに置くビジネスモデル
このメディカルチェアを喫茶店やコンビニの空きスペースに設置することで、新たな収益モデルとして展開中とのこと。
また、施術時間は7分~15分程度あり、この間にモニタで広告を動画配信するモデルもあるそうだ。