CEOブログ

横浜で活躍するホームページ作成・開発会社アットライズの代表取締役社長(CEO)が綴る、日々の奮闘記!!

読書感想文

[読書感想文]「稲盛和夫に、叱られた! ~38人の学びと喜び~」

投稿日:

実際に目撃した話も

ちょうど昨日読み終えた本、「稲盛和夫に、叱られた! ~38人の学びと喜び~」。

題名の通り、平成の経営の神様とも呼ばれる稲盛和夫氏に師事し、または部下となり こっぴどく(!?)叱られた話が纏められている。
盛和塾の塾生であったり、京セラ、JALなどの社員に「その時」を振り返ってインタビューした内容を纏めたものだ。

私が所属していた盛和塾でも、稲盛塾長にこっぴどく叱られた人はたくさんいる。が、皆なぜか それを自慢げに話してくれる。
かく言う私は それほど親しく接したことがないので、叱られた というだけでもちょっと羨ましい。。(^^;

本書も、半数くらいの方々は知っている方で、しかも「その場面」を直接見たこともあったりするので、それぞれの場面を思い描きながら読むことができた。

厳しく叱った後に、必ずフォローする優しさ

私が盛和塾に入塾した頃(2008年)、稲盛塾長は既に70代になられ、、以前のように立っていられないくらい厳しく叱る、という場面はあまりなくなっていたように思う。
それでも具体的に、時にはお叱りになりながらご指導されていたが、、盛和塾解散(2019年末)の数年前からは ほとんど叱ることもなく、ご指導のコメントも短くなっていた。

本書でも異口同音に語られているのが、厳しく叱った後のさりげないフォロー。
叱られて頭が真白、目の前が真っ暗になっている人に、時に「期待してるからな」と優しく声をかけ、、また時には「よし飯でも食いに行こう」とみんなを誘い、その席で「オレは腹一杯だから、お前オレの分も食べろ」と気配りされる。。
そんな大将を見て、触れて、、「この人に付いて行こう」と惚れさせてしまう。

本書の感想をまとめると、
① 「怒る」と「叱る」は違う。
自分の怒りをぶつけるのではなく、本当に相手のこと・組織のことを「よかれかし」と思う「大善」であることが大事。

② 決していつまでもグチグチ叱り続けたり、過去のことを掘り起こしてネチネチ言ったりするのではなく、その場で限りの叱り方をする。

③ 人格や人間性を否定するような叱り方はNG。
 

12/9発刊の本書を読み終えたばかりだが、もう次の「経営のこころ 会社を伸ばすリーダーシップ」(12/17発刊)が手元にある。
ここの所 稲盛さんの新刊が立て続けに沢山出てくるなぁ。。
読むのも大変だ。。(^^;
 
 

-読書感想文

関連記事

[読書感想文]村上和雄著「生命の暗号」

ここでも「考え方」が重要、と。 月刊「致知」と言えば、人間学を学ぶ書物として読んでる方も多いかと思うが、その致知の本年8月号に、「『ありがとう』が生んだ奇跡」と題し、筑波大学名誉教授で遺伝子工学の第一 …

[読書感想文]絶対幸福(木村蓉子)

死の淵から生還した、知人の闘病記 重症筋無力症という難病にかかり、死の淵をさまよい、、そこから見事生還された 知人の木村蓉子さんご本人から頂いた闘病記、「絶対幸福」を読みました。 体調が日に日に悪化し …

no image

「もしドラ」

巷で話題の「もしドラ」(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」)を読んだ。   1680円という金額、、買うのはちょっと、と思っていたら、、スタッフの一人に貸しても …

[読書感想文]「吉野家で学んだ経営のすごい仕組み」(野村孝博著)

知人経営者の本が出版された 私自身も著書を出版した経験があるが、知り合いの経営者で出版する人は結構いる。 今回の「吉野家で学んだ経営のすごい仕組み」は、盛和塾で共に学んだ野村孝博氏が書かれた一冊だ。 …

[読書感想文]虹色のチョーク(小松成美著)

”日本でいちばん大切にしたい会社”の日本理化学工業 全社員の7割以上が障害者という日本理化学工業。 ”日本でいちばん大切にしたい会社大賞”に選ばれ、テレビ東京のカンブリア宮殿でも特集された注目の会社だ …