第22回目は「自社で用意しておくもの」です。
※このシリーズは、拙著「★目指せWebマスター!キホン100+α」から、Webサイト制作・運営に役立つノウハウをシリーズで紹介しています。
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Webサイトを制作する前に自社である程度決めておいたほうがよい事項を紹介します。
わからないから制作会社にすべてお任せというのも1つの選択ですが、なるべく低予算でよいWebサイトを制作してもらうために事前準備をしておきましょう!
事前準備をするメリット
Webサイト制作費は、ズバリ制作時間で決まります。例えば「花束」を販売する際には「花」という原材料がありますが、Webサイトは基本的にクリエーターがゼロから作ります。ですのでWebサイト制作にかかる原価は人件費ということになります。
事前にきちんと準備をしておくことによって開発期間を大幅に短縮できるので、制作会社によっては値引きなどに応じてくれるケースもあるはずです。
自社の目的は何か?
「自社の目的を整理しよう!」で紹介した、「そもそも何が目的でWebサイトを作るのか?」ということをまとめておきましょう。
Webサイト制作会社に「こんな目的のWebサイトが制作したい」ときちんと伝えることからWebサイト制作はスタートします。Webサイトの目的がしっかりしていないと、Webサイト制作が迷走しやすくなります。そうならないためにも、しっかり目的は伝えましょう。
また、複数の制作会社に対して見積もりを依頼する場合も、「どの制作会社に依頼することが自社の目的の達成には最善か?」という視点で制作会社を選べます。
制作したいコンテンツ
制作したいコンテンツをWebサイト制作会社と一緒に考えるという選択もあります。
ここで注意すべき点として、Webサイト制作会社は自社のビジネスに関するプロではないことが挙げられます。つまり、自社の強みと弱みもわからないわけです。ですから、自社で考えたコンテンツ案はWebサイト制作における重要な資料になります。自社のコンテンツ案に対してWebサイト制作会社に意見を求めることは、大変有意義です。
また複数の制作会社に対して相見積もりをする際に、自社からのアイデアに対してどういった意見を提示するかを見るのは制作会社の企画力を図る1つの目安になります。
自社の担当者を決めておく
「成功のポイント!社内の体制づくり」でも紹介しましたが、自社の担当者を決めておくとWebサイト制作が大変スムーズに進みます。
Webサイト制作の工程にはさまざまな判断が必要になってきます。担当者がはっきりと決まっていないと、誰のゴーサインが出れば次の工程に進めるのかわからなくなるので、ぜひ担当者を決めておいてください。
イメージに近いWebサイトを集めておく
デザインのイメージを伝える場合、単に「シャープな感じ」と伝えるよりも、「このWebサイトのようなシャープな感じ!」と伝えた方ほうがより正確に伝わります。
Webサイトは通常ゼロから制作していきますので、コミュニケーションを工夫する必要があります。
ロゴ、商材一覧、自社パンフレット、写真素材の用意
自社のロゴがある場合はロゴのデータ、商品の写真がすでにある場合は商品写真を用意しておきます。自社のパンフレットがある場合は、そちらも用意しておきましょう。
また、Webサイトに掲載予定の商品の一覧があると、最初の打ち合わせでWeb制作会社にWebサイトの完成形をある程度イメージしてもらうことができるので、Webサイトの正確な見積もりが可能になります。
※このシリーズは拙著の中からピックアップした内容を中心に紹介していきます。
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Webサイト制作・運営に役立つ! 著者:服部 洋二・田中 充 共著 出版社:ソーテック社 |