
JAL倒産の舞台裏を赤裸々に
日本航空(JAL)の倒産とそこからのV字回復劇は、尊敬する師匠 稲盛和夫氏が会長として就任した当初から稲盛塾長からのお言葉、また書籍等でたくさん見てきたが、本書は倒産の半年も前から政府や再生機構、JAL職員など多くの人が周到に準備を重ねて「お膳立て」していたことが赤裸々に記されている。
以下、本書のリードを転載(アマゾンから)
“経営の神様”稲盛和夫に「JAL再生は、実はこの人がやったんや」と言わしめた男、瀬戸英雄。法的整理の鬼と呼ばれた彼は、政・官・業・労のしがらみを断ち切ってわずか142日でJALを倒産させ、復活への道を拓いた。ゾンビ企業を生み続ける日本に異議を唱え、法と度胸を武器に戦う倒産プロフェッショナルの秘録!
「法的整理」に拘り
法的整理か民事再生か、、さまざまなステークホルダーが それぞれの角度から主張するが、一貫して法的整理を主張し、さらに法的整理した場合の事前のリスクヘッジを周到に重ねていった。
本書を書き終えて稲盛氏のもとへ挨拶に伺った筆者に対し、稲盛氏が語った言葉が印象的だった。
「わしがやったのは仕上げや。面倒な実務は、わしが行く前に終わっとった」
JAL奇跡のV字回復は稲盛氏の功績として語られることが多い。確かに稲盛会長による意識改革がなければ為し得なかったとも思うが、多くの一流の専門家・プロフェッショナルによる「法的整理」にならなければ そもそも稲盛氏も会長就任を承諾しなかった。。
別の視点から見た生々しい倒産劇をリアルに再現した良書である。

