レガシーシステム流用の難しさ
みずほ銀行が、またシステム障害を起こした。
※詳しくは > みずほ銀行でシステム障害、窓口での取引できず
今年に入って5回目だと。。
※2021.08.24(火)追記:
このブログを書いた(8/20)わずか3日後の8/23に、、6回目のシステム障害が起きてしまいました。。。(涙)
旧3行のシステムを存続統合
みずほ銀行は、前身の第一勧業、富士、日本興業 3行が合併したメガバンクだが、システムは「3行それぞれが利用していた富士通、日本IBM、日立製作所のシステムを存続させる形で統合した」らしい。
従来システムの流用は困難を極める
SEの立場から言うと「従来システムを流用するのは 困難を極める」。
設計ドキュメントなども最新でなく(下手をすれば無い)、当時の開発者もいない 別会社が、それを流用して運用していくのは至難の業だ。
ましてやそれが 巨大銀行 3行の統合となると、、うまくいく方が奇蹟ですな。。
残念だが、今回で終わるとはとても思えない。。(涙)
弊社でも、稀に「今使っているシステムの改修をお願いしたい」という相談を受けることがある。
理由を聞くと「開発会社と疎遠になった」「以前の担当者がいなくなった」など さまざまだが、他人様の作ったシステムをメンテナンスするのは本当に難しい。
開発費や今後のメンテナンス・運用コストを考えると、たぶん新たに作り直す方が安く済む。それくらい難しいのだ。
そして将来にわたって、みずほ銀のように、隠れていたバグが時限爆弾のように出現する。。
なので、ほとんどの場合 そういった相談には(上記のような事情をお話し)辞退させていただいている。
末永くお付き合いできる業者を選ぶのがポイント
そういった悲しい事例を避けるには どうすべきか!?
きちんと対応してくれて、末永くお付き合いできる業者を選ぶことがポイントになる。
システム開発を依頼する際、まずは業者選定を行うことになるが、往々にして「安い」見積りを提示した業者(もしくは個人やフリーランスだったりするケースも。。)を決めることがある。
弊社でも以前、コンペに負けて失注したシステム案件があった。
そのとき 他者の落札価格を聞いたら、弊社が提示した金額の半分以下の見積額だった。。
普通に開発工数を見積もっていけば、絶対にそんな安価でできるはずはなく、、その時は「その額じゃ太刀打ちできんゎ」と退散したのだが、、
1年後くらいに そのクライアントさんから突然連絡がきた。「以前の案件、未だに完成しない。その業者に変わって開発をお願いできないか?」という相談だった。
まぁ そりゃそうだよね、、やはり物事「相応の価値・価格」というものがある。やっぱり激安で、良いもの・ちゃんとしたモノを買うのは、、ムリなんです。
有り得ない金額で買って、安物買いの何チャラ、、にならないように気を付けたいものです。
ちなみにそのときの「相談案件」は、丁重にお断りしました。。