74「手の切れるような製品をつくる」 私たちがつくる製品は、「手の切れるような製品」でなくてはなりません。 それは、たとえばまっさらなお札のように、見るからに鋭い切れ味や手ざわりを感じさせるすばらしい製品のことです。 製品にはつくった人の心が表れます。 ラフな人がつくったものはラフなものに、繊細な人がつくったものは繊細なものになります。 たくさんの製品をつくって、その中から良品を選ぶというような発想では、決してお客様に喜んでいただけるような製品はできません。 完壁な作業工程のもとに、一つの不良も出さないように全員が神経を集中して作業にあたり、ひとつひとつが完壁である製品づくりを目指さなければなりません。